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サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の育て方と管理のコツをわかりやすく解説

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の育て方と管理のコツをわかりやすく解説

パッとわかる!サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の育て方

  • 暑さと寒さに強くかなり丈夫な植物なので、ほったらかしても枯れることはありません。
  • 日当たりが大好きで1日6時間以上の日当たりがあると、元気にたくさんの花をつけます。
  • 多湿が苦手なので乾燥ぎみに育てます。

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)は涼し気な深みのある青色が魅力的な植物です。

満開のサルビア・ガラニチカには色々な蝶々が飛び交い、花壇などを賑やかにしてくれます。

この記事では、サルビア・ガラニチカの育て方について、ガーデニング初心者の方でもわかりやすく解説しました。

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運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の詳細情報

サルビアガラニチカ(メドーセージ)の育て方
植物名サルビア・グァラニティカ(ガラニチカ)
別名メドーセージ
学名Salvia guaranitica
英名Anise-scented sage
科名シソ科
属名アキギリ属
園芸分類ハーブ
形態宿根草
樹高1~1.5m程度
原産地中南米
開花期6月~10月
花色青、青紫、紫
耐寒性強い
耐暑性強い

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)はブラジル、パラグアイなどの南米が原産の、ジャングルなどに自生するかなり丈夫な植物です。

宿根サルビアの1つで「セージ」の名前がつくためハーブとして利用されることがありますが、観賞用ハーブに分類されます。

サルビア・ガラニチカは葉によい香りを持ち、ポプリなどにして楽しむことができますが、食用には向きません。

サルビア・ガラニチカはコンパニオンプランツとして、周りの植物を害虫から守る効果があります。

サルビアガラニチカ(メドーセージ)の育て方
サルビアガラニチカの花

サルビア・ガラニチカは開花時期は6月〜10月頃と長く、真夏でも深みのある青や紫の花を楽しめます。

茎とつぼみの色が黒いのも独特で、サルビア・ガラニチカは雰囲気をシックに引き締めます。

サルビア・ガラニチカは常緑低木とされていますが、日本の冬には葉は落ちて枯れたようになります

宿根草なので寒い冬も根っこは生きて冬を越し、また暖かな春になると芽吹いて花を咲かせてくれます

サルビア・ガラニチカは地下茎でどんどん増えるため、庭に植えると群生して咲きます。

環境が合いすぎると増えすぎて、手に負えなくなることがあるので注意してください。

サルビア・ガラニチカは日本ではメドーセージと呼ばれていますが、本来メドーセージはサルビア・プラテンシスの英名です。

サルビア・ガラニチカの本来の英名は「アニスセンテッドセージ」です。

サルビア・ガラニチカが日本へ来た頃に、誤って「メドーセージ」として扱われたことが原因で今でもメドーセージとして流通しています。

ガラニチカとプラテンシスを区別するため、ガラニチカは「メドーセージ」、プラテンシス「メドウセージ」と表現されます。

サルビア・ガラニチカにはいくつかの品種があり、茎とガクが黒いブラックアンドブルームやガクが薄い緑と花が水色をしているスカイブルー、紫色の花が咲くパープルマジェスティがあります。

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の育て方|購入から植え付けまで

サルビアガラニチカ(メドーセージ)の育て方

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入手方法と販売時期

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の苗は、ハーブ苗専門店やハーブ園、園芸店やホームセンター、インターネット通販で購入することができます。

苗はいつでも取り扱っている場合があり、春の苗は葉っぱが茂った状態で花芽がついていることがあります。

夏と秋の苗は開花しているか、咲き終わって剪定された状態の苗です。

冬の苗は葉が少ないか葉が落ちた状態で販売されることが多いです。

サルビア・ガラニチカの苗を選ぶ時は、葉っぱがきれいな緑をしていてしっかりした見た目の苗を選びましょう。

用土

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)は中性の土質で水はけのよい土で育てます。

サルビア・ガラニチカは酸性の土が苦手で中性の土質を好むため、苦土石灰を混ぜて調整します。

ただし弱酸性でも育つので、厳密になりすぎなくても大丈夫です。

庭に植える場合

庭土:腐葉土(または堆肥)=7:3を目安にします。

水はけをよくする場合は赤玉土を1割程度混ぜて、土質を調整する場合は苦土石灰を少し混ぜます。

鉢植えの場合

サルビア・ガラニチカを鉢に植える場合は市販のハーブ用の培養土や観賞植物用の培養土がオススメです。

自分で配合する場合は、赤玉土:腐葉土=7:3に苦土石灰を少し混ぜます。

植え付け・植え替え

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の植え付けと植え替えは4月〜5月頃と9月〜10月頃が適期です。

植え付け

サルビア・ガラニチカの植え付けは春と秋の暖かく晴れた日に行います。

庭植えの場合

2つ以上の苗を植える場合は、株間50cm〜80cm程度あけます。

サルビア・グァラニティカは庭に植えると地下茎を大きく広げ苗が手に負えなくなることがあります。

土の中にハーブ用の地中仕切りなどを入れておくと、苗が暴走して野生化するのを防ぐことができます。

鉢植えの場合

サルビア・ガラニチカを鉢に植える場合は、10号鉢以上の大きな鉢に苗1つを植え付けます。

植え替え

庭植えのサルビア・グァラニティカは植えっぱなしで大丈夫です。

鉢植えの場合は1年に1回を目安に植え替えが必要です。

サルビア・ガラニチカはぐんぐん大きくなるため、根詰まりを起こしやすいです。

植え替える時は根鉢を半分ほど崩し、古い土:新しい土=7:3をよく混ぜて一回り以上大きな鉢に植えて下さい。

日当たり・置き場所

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)は日当たりと風通しと水はけのよい環境が大好きです。

日光が1日6時間以上あたる場所を確保して、最低でも3時間以上は日があたる場所に置きましょう。

太陽の光にたっぷりあたると花つきもよくなりますが、日陰で育てると花はあまり咲かず株が弱々しく育ちます。

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の育て方|日々のお世話

サルビアガラニチカ(メドーセージ)の育て方

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水やり

サルビア・ガラニチカはやや乾燥した環境を好みます。

過湿の環境は苦手なので水のあげすぎに注意してください。

庭植えの場合は、自然に降る雨で十分育ちます。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりお水をあげます。

鉢の受け皿に溜まった水は毎回捨てて、過湿の環境にならないよう気をつけます。

肥料

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)はやせ地でも育つ植物のため、肥料はほとんどやらなくても大丈夫です。

肥料を与えすぎると庭では株が広がりすぎて他の植物を淘汰したり、鉢の場合はすぐに根詰まりしてしまうので注意してください。

鉢植えのサルビア・ガラニチカは4月〜6月頃と9月〜10月頃に追肥を与えます。

追肥には緩効性化成肥料を苗の周りに置くか、2週間に1回くらいの頻度で液体肥料を水やりの代わりに与えます。

剪定・切り戻し

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)は冬以外の生育期はいつでも剪定可能です。

高く伸びすぎた茎はカットし、隣りの葉っぱと触れ合うようなら間引くようにカットして風通しをよくしましょう。

暑い夏の剪定では葉っぱがなくなると株が弱ることがあるため、葉っぱを残して剪定してください。

開花前の6月〜7月頃

サルビア・ガラニチカの株の3分の1くらいまで切り戻します。

真夏にたくさんの花が咲くと暑すぎる環境でエネルギーを使いすぎるため、エネルギーを節約して秋の開花を助けましょう。

株の大きさを抑えたい場合もこの切り戻しを行ってください。

またこの切り戻しで脇芽も増えるので、花数も多くなります。

茎が細い場合は花が咲く頃に倒れてしまうことがあるので、支柱を立てるなどして支えてあげてください。

6月〜10月頃の開花期間

花が咲き終わったら枝をカットして取り除くと、新しい花がついて開花期間いっぱい何度も花を楽しめます。

落葉後〜3月頃

落葉が終わって枯れたサルビア・グァラニティカを根元から剪定します。

霜が降りたり雪の降る頃は剪定を控えて、寒さが少し落ち着くまで待ちましょう。

春になるとまた新芽が出て開花を楽しむことができます。

夏越し

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)は夏の暑さに強いので、夏越しで気をつけることは特にありません。

冬越し

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)は寒さに強く、−10℃まで耐えられます

根っこや地下茎が凍結しなければ冬越しすることができます。

土が凍ってしまうと枯れてしまうので、庭の場合はワラや腐葉土でマルチングしたり、鉢の場合は−4℃以上の場所に移動させます。

冬の間の水やりは乾燥ぎみを意識して、頻度を減らして水をあげましょう。

病害虫

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)は病害虫にとても強く、病気にかかることはほとんどありません。

ごくまれに以下の害虫の被害に遭うことがあります。

以下の害虫が発生したら、各害虫に効果のある薬剤で駆除してください。

  • アブラムシ
  • ハダニ
  • カイガラムシ
  • コナジラミ

アブラムシとハダニ

アブラムシとハダニはとても小さな虫で、アブラムシは黄緑色をしていることが多く、ハダニは赤色が多いです。

アブラムシもハダニも葉っぱの裏に住み着き、植物の養分を吸い取ります。

アブラムシは風通しと日当たりが悪いと発生し、ハダニは少雨の乾燥した環境で発生しやすいです。

コナジラミ

コナジラミも葉っぱの裏に住み着いて植物の養分を吸い取る羽のある虫で、葉や枝を揺らすと一斉に飛ぶので発見しやすいです。

カイガラムシ

カイガラムシは風通しが悪くなると葉っぱのつけ根や枝などに発生します。

成虫になると薬剤が効かなくなるため、幼虫の段階で駆除します。

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)の増やし方

サルビアガラニチカ(メドーセージ)の育て方

サルビア・ガラニチカ(メドーセージ)は株分けと挿し木で増やすことが出来ます。

株分けも挿し木もは4月~6月頃が適期で、暖かく晴れた日に行います。

株分け

サルビア・グァラニティカは1年〜2年を目安に地下茎を株分けします。

サルビア・グァラニティカの地下茎は先の方に子株ができているので、穴を掘るように少しずつ子株を切り離します。

切り離した子株は腐葉土などを入れた鉢などに植え付けます。

株分けして植え付けた子株は、明るさのある日陰に置いて直射日光を避け、土が乾かないよう水やりしてください。

挿し木

サルビア・グァラニティカの挿し木に使う挿し穂は、若くて勢いと元気のある茎を選び20cm程度にカットします。

土に挿す部分の葉っぱは取り除き、花とつぼみがついていれば摘み取ります。

挿し穂を1時間程度水上げしてください。

挿し床には挿し木用の土をあらかじめ湿らせて用意し、水上げ後に挿し穂を挿します。

挿し木後は明るさのある日陰に置き、発芽するまで水切れしないよう水やりをします。

サルビア・グァラニティカの芽が新しく出て発根したら、鉢や庭に植え替えましょう。

まとめ

サルビア・グァラニティカ(メドーセージ)の育て方を紹介しました。

サルビア・グァラニティカはかなり丈夫で、花の少なくなる真夏も青い花を次々と咲かせてくれます。

ぜひ育ててみてくださいね。

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