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ビカクシダ(プラティセリウム)の育て方を初心者でもわかりやすく解説

ビカクシダ(プラティセリウム)の育て方を初心者でもわかりやすく解説

パッとわかる!ビカクシダ(プラティセリウム)の育て方

  • 乾燥した環境を好むため、水はけに気を付ける。
  • 確実に活着させるためには、真夏や冬の生育停滞期までに作業を済ませるようにする。

ビカクシダ(プラティセリウム)の人気が年々高まっています。

原種にくわえて交配種などの希少な品種も誕生し、愛好家が急増。

近年ではホームセンターなどでも売られるようになったため、育ててみたいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ビカクシダの育て方を解説します。

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運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

ビカクシダ(プラティセリウム)の基本情報

ビカクシダ(プラティセリウム)
植物名ビカクシダ(コウモリラン)
学名Platycerium
英名Common Staghorn fern
科目ウラボシ科
属名ビカクシダ属
園芸分類シダ
形態多年草
樹高1.5メートル
原産地オセアニア
開花期なし
花色なし
耐寒性弱い
耐暑性強い

ビカクシダは、アフリカやマダガスカル、アジア、太平洋諸島、オーストラリアの熱帯地域に分布しています。

現在18種の原種が確認されてる着生シダ植物です。

大きく垂れ下がった葉が、コウモリが羽ばたく姿に似ていることから、通称「コウモリラン」の名でも親しまれています。

2タイプの葉をもつことが特徴的で、鹿の角のような形で、葉の先端に胞子のう群をつける「胞子葉」、もう一つは株のまわりを覆い貯水タンクのような役割をする貯水葉があります。

ビカクシダ(プラティセリウム)の育て方|購入から植え付けまで

ビカクシダ(プラティセリウム)の育て方|購入から植え付けまで

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入手方法と販売時期

ビカクシダはホームセンターや専門店で入手が可能です。

地方のホームセンターでは、ネザーランドやビフルカツム、ビーチー(レモイネイ)などの流通量の多い品種を見かけます。

都内の大型のホームセンターでは、希少種や大型のビカクシダを扱うところもあります。

確実に手に入れたいなら、暖かくなりはじめた春先から、秋頃までに探すと良いでしょう。

また専門店では、交配種などの希少種の販売、胞子や着生板などのマニアックな商品を取り扱っていることが多いです。

用土

ビカクシダは乾燥した環境を好むため、水はけが悪いと根腐れを起こしやすい植物です。

そのため鉢植えする場合は、ピートモス8:パーライト1:軽石(小粒)1。

または、ピートモス7:パーライト2、軽石(小粒)1の割合の配合土を使うのが好ましいです。

植え付け・植え替え

ビカクシダの植え付け・植え替え

ビカクシダの植え付け・植え替え時期は、生育期のである4月上旬から10月上旬までに行います。

ビカクシダの根は湿度の高い環境で活着します。

そのため、確実に活着させるためには、真夏や冬の生育停滞期までに作業を済ませるようにします。

日当たり・置き場所

ビカクシダを上手に育てるには、「風」がキーポイントです。

ビカクシダの置き場所

4月上旬から10月上旬(生育期)戸外の明るくて風通しのよい場所
11月から3月(生育が停滞している時期)室内の明るくて風とおしのよい場所

室内で育てる場合は、サーキュレーターを24時間稼働させて、部屋全体の空気を動かしていきます。

低温期はかなり強い光でも耐えることができますが、高温期の直射日光は数時間で葉焼けを起こすので、管理に注意が必要です。

ビカクシダ(プラティセリウム)の育て方|日々のお世話

ビカクシダ(プラティセリウム)の育て方|日々のお世話

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水やり

ビカクシダの水やりは、湿り気も保ちつつ、ほどよく乾かしていくようにします。

冬の生育停滞期は加湿状態を防ぐため、水ゴケに触れてみて奥の方に湿り気が感じられなくなったら、たっぷりと水をあげます。

また夏の成育期は、水ゴケに触れてみて奥の方に湿り気が感じられなくなったら、翌日まで待ってたっぷりと水あげます。

熱帯雨林の水をイメージして、シャワーで株全体に水をあげるのが、水やりのキーポイントです。

肥料

ビカクシダの肥料

ビカクシダの肥料は成長期に施していきます。

春から夏にかけての生育期は、2ヶ月に一回ほど暖効性肥料を与えるようにします。

また、ハイポネックスなどの液体肥料を2000倍〜3000倍に薄めて灌水してあげることで、葉も鮮やかな緑を保つので効果的です。

冬は停滞期になるため、肥料は控えたほうがいいです。

剪定・切り戻し

基本的にビカクシダは剪定を行いませんが、胞子葉が枯れてきたり、黄色く変色してきた場合は切り戻してあげます。

しかし、葉が込み入ってきて通気性が悪い場合は、病害虫の発生の原因になりますので、適度に間引いてあげるのがおすすめです。

夏越し

夏に強いビカクシダですが、40度を超える場合は屋内、または、半日陰の風とおしの良い場所で夏を越すようにします。

冬越し

ビカクシダは寒さに弱いので、10度以上の環境で冬を越すようにします。

ビフルカツムなどの寒さに強い品種は、10度を下回っても冬を越せることがありますが、株の大きさや状態で個体差があるため、基本は屋内管理が望ましいです。

病害虫

ビカクシダでもっともなじみのある病害虫がコナカイガラムシです。

成長点のまわりや、胞子葉の裏にひそむことも多く、口吻で養分を吸い取っていくため

葉が黄色く変色して、枯れこんでいくのが特徴的な症状です。

見えるものはピンセットで取りのぞき、大量にいる場合は、ブラシなどでこすり取ります。

スミチオンなどの即効性のある薬剤散布も効果的です。

年間をとおして、風とおしが悪い場合に発生するので、風をとおして発生をふせぎます。

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ビカクシダ(プラティセリウム)の増やし方

ビカクシダ(プラティセリウム)の増やし方

ビカクシダは、種類によって子株がたくさん増えていく植物です。

長く育てている場合は、株どうしで水分や養分を奪い合ってしまうため

全体の生育が悪くなる場合があります。

そのため、全体のバランスを見ながら、子株をカッターなどで間引いてあげると

生育が回復して旺盛な状態にもどっていきます。

間引いた子株は、ヘゴ板やスギ板などの着生板の上に水ゴケを敷き、

釣り糸でくくって固定させてあげることで独立した株が生まれ、これらをくりかえすことで数を増やすことができます。

まとめ

↓本文↓

奇抜な外観から、育てるにはむずかしいのではないか?と、かまえてしまう方も

いるかも知れませんが、けっしてそんなことはありません。

とくにホームセンターで手に入る品種は、暑さにも寒さにも強い品種が多いので、

思いきって購入していただくことをオススメします。

是非、楽しくて豊かなビカクシダライフを楽しんでください。

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