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ニーレンベルギアの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

ニーレンベルギアの育て方と管理のコツを初心者にもわかりやすく解説

パッとわかる!ニーレンベルギアの育て方

  • セルレア種とスコパリア種は、定期的な追肥と切り戻しで多くの花が咲く。
  • レペンス種は強い日差しを避け、肥料は控えめに育てる。
  • 秋以降の植え付けは花がつきにくいため、7月までに植え付ける。
  • 連作障害が起きる可能性があるため、新しい土で育てる

春から秋まで、カップ状の小さな花を咲かせるニーレンベルギア。

ニーレンベルギアは細く繊細な葉に、花をぎっしりと詰め込んだように咲かせる植物です。

ニーレンベルギアには品種によって樹形が違うので、植えたい場所や目的に応じた形のニーレンベルギアが選べます。

横に広がる品種はグランドカバーにぴったりで、花のカーペットが簡単にできあがります。

こまめな剪定をしなくてもドーム状に整ってくれる品種や、ハンギングに向いた枝が柔らかく垂れる品種もありますよ。

ニーレンベルギアは育てやすい植物なので、初心者でもたくさん花を咲かせることが可能です。

今回は、ニーレンベルギアの育て方と管理のコツをお伝えします。

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運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

ニーレンベルギアの詳細情報

ニーレンベルギアの育て方
ニーレンベルギア
植物名ニーレンベルギア
学名Nierembergia
英名Cup flower
科名ナス科
属名アマモドキ属
園芸分類草花
形態多年草、一年草、二年草
樹高3cm~80cm
原産地メキシコ~南アメリカ
開花期5月~10月
花色白、紫、青、複色
耐寒性強い
耐暑性強い

ニーレンベルギアは盃のような形の花を咲かせるため、「カップフラワー」と呼ばれている植物です。

原産地であるメキシコ~南アメリカを中心に、およそ30種類のニーレンベルギアが自生しています。

日本でもいくつかの品種が流通していて、ニーレンベルギア・レペンスという品種は「銀盃草(ギンバイソウ)」と呼ばれています。

ニーレンベルギアはレペンス種以外にも、樹形の違う品種が流通しています。

  • 直立性のスコパリア種
  • マットのように広がるレペンス種
  • ドーム状になるセルレア種

育てる時の注意点で少し違いがあるものの、大まかな育て方は同じです。

ニーレンベルギアは5月から10月の間、暑い時期も花を咲かせますが、高温多湿な環境はやや苦手です。

高温多湿に弱く、連作障害が起きるので、一年草として扱われることもあります。

しかし、現在では改良により耐暑性・耐寒性共に強い品種が多年草として流通しています。

レペンス種とスコパリア種は種ができないことがあるため、植えたニーレンベルギアを増やしたい場合は注意が必要です。

ニーレンベルギアの育て方|購入から植え付けまで

ニーレンベルギアの育て方

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入手方法と販売時期

ニーレンベルギアは3月から7月の間に購入します。

どの品種も、3月から7月の間であれば園芸店やホームセンターで購入可能です。

開花期間が長いので、7月を過ぎても購入できる場合がありますが、花を長く楽しめません。

ニーレンベルギアは品種によって樹形が違うので、間違いがないように注意しましょう。

用土

ニーレンベルギアは水はけが良く、肥沃な土が向いています。

ニーレンベルギアは市販の草花用の培養土で栽培可能です。

ただし、ニーレンベルギアは連作障害が起きやすいナス科の植物です。

ナス科の植物を育てていない場所や、新しい土で栽培します。

土を作る場合は、赤玉土小粒・腐葉土・バーミキュライトを4:3:3で配合します。

ニーレンベルギアは酸性土壌を嫌うため、地植えで土壌が酸性に傾いている場合は植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜ込みます。

その後、植え付け1週間前に堆肥や腐葉土をよくすき込み、水はけをよくしておきます。

植え付け・植え替え

ニーレンベルギアは3月から7月の間に植え付けを済ませます。

秋まで開花するニーレンベルギアですが、秋に植え付けた苗は花があまりつきません

開花を長く楽しむためにも、7月までに植え付けを行います。

連作障害を防ぐため、以前にナス科の植物を植えていない場所に植えてください。

ニーレンベルギアは根が良く広がるので、鉢植えにする場合は、二回りほど大きな鉢に植え付けます。

地植えのニーレンベルギアは植え替え不要です。

越冬した株や、根詰まりしかけている株は3月から9月の間に新しい土に植え替えます。

鉢植えのニーレンベルギアを植え替えする場合は一回り大きな鉢を使用します。

日当たり・置き場所

ニーレンベルギアは水はけと風通しが良い場所で育てます。

ニーレンベルギアは、日光を好むので日当たりの良い場所で育てます。

ただし、レペンス種に関しては他の品種に比べて強い日差しと暑さに弱いため、半日陰が管理しやすいです。

セルレア種とスコパリア種も高温多湿と極度な乾燥は苦手なため、真夏は必要に応じて鉢を日陰に移動させるか、日除け対策をします。

地植えの場合は移動ができないため、どの品種も西日の当たらない場所に植えましょう。

ニーレンベルギアは雨で花弁が傷みやすいので、雨の日は雨の当たらない場所に移動させると花が長持ちします。

ニーレンベルギアの育て方|日々のお世話

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水やり

ニーレンベルギアの水やりは乾かし気味に行います。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えるようにしてください。

地植えの場合は降雨だけで育ちます。

夏場で水の乾きが早い場合は、水切れしないように朝の水やりだけでなく、夕方涼しくなってからもう一度水を与えます。

肥料

レペンス種以外のニーレンベルギアは開花期間中の肥料が切れないようにします。

鉢植え・地植えどちらも植え付け時には、元肥として緩効性化成肥料を施します。

開花期間中である4月から10月までは、定期的に追肥を与えましょう。

地植えの場合は月に一度、緩効性化成肥料を施します。

鉢植えの場合は月に一度の緩効性化成肥料と、液体肥料を2週間に一度与えます。

窒素分が多いと葉ばかり茂るので、液肥の比率は窒素:リン酸:カリ=6:10:5のものがおすすめです。

レペンス種の追肥のみ、3月と10月に緩効性化成肥料を少量施すだけで良いです。

剪定・切り戻し

ニーレンベルギアの中でも、セルレア種とスコパリア種は6月から9月の間に切り戻しを行います。

セルレア種・スコパリア種は花が少なくなってきた時に切り戻しを行うことで、もう一度花をたくさんつけるようになります。

6月から9月の間に、草丈が半分~3分の1ほどの高さになるように切り戻します。

レペンス種は定期的な剪定は不要ですが、横に広がり、バランスが悪くなった部分は切っても構いません。

夏越し

ニーレンベルギアは、多湿に注意して夏越しさせます。

耐暑性のある植物なので、直射日光下を避け、水切れさせなければ夏越しが可能です。

多湿を嫌うので、気温の高い時期の長雨や水のやり過ぎに注意してください。

雨で傷んだ花はこまめに取り除きます。

株が蒸れるようであれば、密度の高い部分を間引くように剪定します。

レペンス種は暑さと日差しにも弱いので、日除けを施しましょう

冬越し

ニーレンベルギアは寒風と霜を避けた日当たりの良い場所で冬越しさせます。

多年草タイプのニーレンベルギアは耐寒温度が-3℃なので、寒風と霜よけを施せば冬越しが可能です。

冬場は生育が止まるため、肥料は与えず、水やりは土の表面が乾いてから数日後に行います。

病害虫

ニーレンベルギアは春から秋までの害虫と、高温期の立枯病に注意します。

春から秋まではアブラムシとハダニがつきやすいです。

植え付け時にオルトラン粒剤を施したり、混み合っている部分は剪定を行い、株の風通しをよくして予防します。

葉水をかけるとハダニ予防になりますが、ニーレンベルギアの花弁を傷めないように注意しましょう。

6月から7月ごろはニーレンベルギアの新芽や蕾にナメクジがつくことがあります。

ナメクジは夜行性なので、夜に見つけて捕殺するか、数が多い時はナメクジ駆除剤を使用してください。

また、6月から9月の間は立枯病になる場合があります。

立枯病は高温期に多湿にしているとかかりやすい病気なので、土の表面がよく乾いてから水やりをします。

ニーレンベルギアの増やし方

ニーレンベルギアは挿し木や株分け、種蒔きで増やせますが、種をつけない品種があります。

レペンス種とスコパリア種は種がつかない可能性がある品種です。

そのため、ニーレンベルギアを増やしたいときは挿し木や株分けがおすすめです。

ニーレンベルギアの挿し木は4月から6月の間か、9月から10月の間に行います。

丈夫で健康な茎を5cmほど切り取って、1時間ほど水を吸わせた後、清潔な土に挿します。

ひと月ほどで根が出るので、それまでは土が乾燥しないように水やりをして管理しましょう。

ニーレンベルギアを株分けする時は3月か9月に行います。

草丈を半分の高さに切り詰めた株を掘り上げた後、1株につき芽を3~4個ほどつけて切り分けてから、新しい土と鉢に植え付けます。

ニーレンベルギアの種が採れたら、4月から5月か、9月から10月の間に種蒔きで増やせます。

発芽適温が20℃~24℃なので、暖かい時期に行ってください。

種を蒔いた後の覆土は必要ありません。

どの増やし方でも、晩秋以降~春に気温が上がるまでは寒風や霜が当たらない場所で管理します。

まとめ

品種により、お世話のやり方に違いがあるニーレンベルギアですが、基本的に日当たりの良い場所で乾かし気味に育てましょう。

極端な暑さと寒さ、強い日差しと多湿を避けて育てれば問題なく育ちます。

品種の違いで難しそうなニーレンベルギアですが、夏越しや冬越しさせやすい植物なので、日頃のお世話さえ覚えてしまえば長持ちさせられる植物です。

ニーレンベルギアなら、ガーデニング初心者でも植えた場所を花いっぱいにできるので、チャレンジしてみてくださいね。

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