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ムクゲを植えてはいけないのは本当?植えるメリットも解説

ムクゲを植えてはいけないのは本当?植えるメリットも解説

ムクゲはアオイ科フヨウ属の低木で、庭木としても人気のある植物。

同じフヨウ属の植物である、フヨウやハイビスカスなどと良く似た大きな花を咲かせます。

ムクゲは、暑い夏にも負けずにたくさんの花を咲かせてくれます。

しかし、ムクゲは植えてはいけない植物と言われます。

結論を言えば、ムクゲはお庭に植えても問題ない植物。

ムクゲは縁起が悪いと言われますが、迷信であり、多くの寺社でも植えられています。

この記事では、ムクゲを植えてはいけない理由と、お庭に植えるメリットを解説します。

運営者
みゆき

みゆ庭編集部

ガーデニングコーディネーター

元植物を枯らすタイプ…。
コツをつかんだら、うまく育てられるように!
ずぼらガーデニングくらいがちょうどいい♪

目次

ムクゲを庭に植えてはいけない理由

ムクゲを庭に植えてはいけない理由

ムクゲを植えてはいけない理由は、以下の3つ。

縁起が悪い

ムクゲは縁起が悪い

ムクゲを植えてはいけない理由の1つ目は、縁起が悪いから。

ムクゲは、植えることで災いを招く凶木と呼ばれることがあります。

現代では主に風水において縁起が悪いとされていますが、実際にムクゲが災いを招くことはありません

縁起が悪いと言われる別の理由として、ムクゲが一日花ですぐにしぼんでしまうことから、短命を連想させる場合があります。

その一方で、ムクゲは生命力の強い植物として知られている植物です。

そのため、「ムクゲは縁起が悪い」という言い伝えは気にしなくて良い迷信と言えます。

害虫がつきやすい

ムクゲは害虫がつきやすい

ムクゲを植えてはいけない理由の2つ目は、害虫がつきやすいこと。

ムクゲは樹勢が強く、枝葉が密になりやすい植物です。

そのため、春から秋まではアブラムシやワタノメイガの幼虫をはじめとしたケムシ類や、ナメクジなどの害虫が発生します。

更に、ムクゲにはカミキリムシもつきやすく、気づくのが遅いと食害されて枯れてしまう場合があります

枝が混み合った状態のままでいると、発見が遅れたり、害虫が大発生してしまいます。

休眠期である11月ごろから3月までの間に剪定を行ったり、薬剤散布で予防が可能です。

生け垣に向かない

ムクゲは生け垣に向かない

ムクゲを植えてはいけない理由の3つ目は、生け垣に向かないこと。

ムクゲは枝数が多く、扇形に広がります。

そのため、生け垣に向くと言われますが、ムクゲは寒くなると葉を落とす落葉樹です。

冬になると寒々しい姿になってしまい、目隠しとしても役に立たなくなってしまうため、生け垣のためにムクゲを植える場合は注意が必要です。

また、開花期間中はたくさんの花がらが落ちます

花びらは雨に溶けやすく、落ちた花びらが濡れると掃除がしにくいのも難点です。

ムクゲを植えるメリット

ムクゲを植えるメリット

ムクゲをお庭に植えるメリットは以下の4つ。

生命力が強い

ムクゲをお庭に植えるメリットの1つ目は、生命力の強い植物であること。

ムクゲは生育旺盛で、育つのが早く、耐暑性に優れています

フヨウ属の中では比較的寒さにも強く、基本的に冬越し対策も必要ありません

北海道から沖縄まで、地植えで育てることが可能な環境適応能力の高い樹木です。

枝葉が混むと害虫がつきやすいため剪定は必要ですが、強剪定にも耐えられる丈夫さがあるので、剪定が苦手で切りすぎても心配しなくて大丈夫。

お庭に地植えした場合は、水やりも基本的に不要で手のかからない植物です。

多くの花を長く楽しめる

ムクゲをお庭に植えるメリットの2つ目は、多くの花を長く楽しめること。

ムクゲは韓国の国花であり、花が尽きることなく次々に咲き続けるため「無窮花(ムグンファ)」と書きます。

数多くの花を咲かせる子孫繁栄の花でもあります。

ムグンファ(無窮花、むくげ)は韓国を象徴する花で“無窮花は咲いてすぐ散る花ではなく一度咲いたら長く咲き続ける花”と言う意味を持っています。

引用元:駐大阪大韓民国総領事館 韓国文化院

日差しや乾燥で植物がダメージを受けやすい真夏でも、ムクゲは問題なく花を咲かせ、7月から9月まで長く開花を楽しめます。

花言葉が良い

ムクゲは花言葉が良い

ムクゲをお庭に植えるメリットの3つ目は、花言葉が良いこと。

縁起が悪い花と言われることがあるムクゲですが、花言葉は良い印象の言葉ばかりです。

「繊細な美」「新しい美」の花言葉は、ムクゲの花が一日花であることから連想できる花言葉です。

ムクゲは中国でも美人を表す花とされています。

「信念」「説得」「尊敬」「慈しみ」の4つの花言葉も、寺社に植えられることの多いムクゲにぴったりの花言葉です。

その内の「信念」や「説得」の花言葉は、本来はタチアオイの花が十字軍によってシリアから持ち込まれたときにつけられたタチアオイの花言葉で、良く似ているムクゲにも同じ花言葉がつけられたことが由来です。

植える場所に合わせて育てやすい

ムクゲをお庭に植えるメリットの4つ目は、植える場所に合わせて育てやすいこと。

ムクゲは根が大きく広がらないため、狭い場所でも育てやすい植物です。

大きく扇形に広がる樹形も、剪定をすればコンパクトなまま維持できます。

逆に、短く切り詰めなければ樹高の高い見ごたえのある姿にすることも可能です。

挿し木で簡単に増やすことができ、成長も早いため、後から増やしやすいのもメリットです。

まとめ

ムクゲは縁起が悪いと言われますが、本当はムクゲはお庭に植えても良い、初心者にも育てやすい植物です。

縁起が悪いことよりも害虫や掃除の面でやや難点がありますが、普段のお手入れが少なく済んで育てやすいため、気にする必要はないと言えます。

ムクゲは夏の茶花であり、秋の季語。

ムクゲは寺社でも植えられていることの多い、日本でも古くから愛されている植物なので、これからお庭に植えようと考えている人も安心して育ててくださいね。

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