お庭に植えられる植物にはさまざまな種類があります。
その中でも草花は、
- 一年草
- 多年草
に分類されます。
宿根草は多年草の中の1部です。
宿根草は植えっぱなしでも育つので、ガーデニング初心者におすすめです。
この記事でわかること
- 宿根草の意味
- 宿根草と多年草の違い
- 宿根草のメリットとデメリット
- 宿根草のお世話
- 宿根草の選び方とおすすめ
について紹介します。
宿根草とは?意味や読み方
「宿根草」は、「しゅっこんそう」と読みます。
「宿根草」の名前の通り、「根が宿る草」。
宿根草の本来意味は…
冬に地上部が枯れて、地下に残った芽や根が生き残り、春に再び芽吹く植物のこと。
でも、常緑多年草(冬も枯れずに長年育つ草花)を含めて「宿根草」と呼ぶことがあります。

宿根草は、長年にわたって生育するのが特徴です。そのため、一年草に比べて管理がラクです。
宿根草と多年草の違い
草花の分け方で、「多年草」というワードもよく出てきます。
読み方は「たねんそう」です。
多年草と宿根草は同じように使われがちですが、以下の表の通り。
「宿根草」は「多年草」の一部です。
多年草 | 宿根草 |
ラン | |
サボテンと多肉植物 | |
球根植物 |
花が咲き、種ができた後でも枯れずに何年も生育する草花を総称して「多年草」と言います。
「多年草」は「多年生植物」とも言います。
多年草のうち、ラン・サボテンと多肉植物・球根植物以外の草花が「宿根草」です。
宿根草のメリット
ここからは、宿根草のメリットについて、主に3つお話していきます。
- 毎年咲く
- 手間がかからない
- 年々大株になる
毎年咲く
宿根草は、毎年花を咲かせるのが一番のメリットです。
一年草は基本的に1年で枯れて、その年しか楽しめないのですが、宿根草は強くて丈夫なので、冬越しして毎年花を楽しめます。
手間がかからない
宿根草は、手間がかからないという点も大きなメリットです。
- 植える手間
- 枯れた後に抜く手間
宿根草なら、これらの手間がかかりません。
管理方法がラクなのが宿根草の魅力です。
年々大株になる
宿根草は年々大株になることが多いです。
育てているうちに、見応えたっぷりになるのがメリットです。
植え始めた年は小さな株でも、年々少しずつ株が大きくなり、花壇のスキマを埋めてくれます。
宿根草のデメリット
しかし、宿根草にはデメリットもあります。
- 冬に地上部が枯れる
- 寿命がある
- 一年草に比べて華やかさに欠ける
品種によっては冬に地上部が枯れる
宿根草のデメリットは、ほとんどが冬に地上部が枯れてしまうこと。
冬の景色が寂しくなってしまうのが難点です。
常緑多年草や一年草を混ぜて植えると、冬の寂しさは解消できます。
寿命はある
宿根草は毎年楽しめると言っても、生き物なので寿命はあります。
10年以上も長く育つ植物もあれば、2・3年で枯れてしまうものも…。

宿根そうとは言え、2・3年くらいで枯れる可能性があることも想定して植えるのがいいですね。
一年草に比べて華やかさに欠ける
一年草は華やかで色や種類も豊富ですが、それに比べて宿根草は華やかさはそれほどありません。
宿根草は主張せず落ち着いた雰囲気が特徴なので、華やかさを楽しみたい方にとってはデメリットになってしまうでしょう。
宿根草の中には、花壇のメインになるもの・脇役になるものがあります。
また、花だけでなく葉っぱが魅力的なものも。
さまざまな宿根草を組み合わせることで、花壇を彩ることができますよ!
宿根草の手入れ方法
ここからは、宿根草の手入れ方法について、主に2つのポイントをお話していきます。
切り戻し
切り戻しについては、枯れてきた部分をその都度丁寧に取り除くということが大事になります。
そのまま放っておくと、腐って病気になる原因となってしまうので注意しましょう。
株分け
宿根草は根が丈夫なため、株分けをすることができます。
株分けをすることで、株を増やすことができるだけでなく古い株を元気にすることができます。
逆に、何年も株分けをしないと成長しづらく花も咲きにくくなってしまいます。
株分けの時期については、2年から3年に一度、春や秋に行うのが良いでしょう。
水やり
乾いたらたっぷりと水やりをします。
冬でも根は生きています。
乾燥していたら忘れずに水やりしてくださいね!
宿根草のよくある質問
- 宿根草ってどんな花?
-
一年草に比べると、華やかさに欠ける植物が多いです。落ち着いた雰囲気の花がたくさんあります。
- 宿根草の種類は?
-
宿根草はかなりたくさんの種類があります。
主役、まとめ役、カラーリーフ、グランドカバーの4つに分けて植栽すると魅力的な花壇になります。
この4つの分類は、以下の本に詳しく書かれています。
ポチップ
- 宿根草の寿命は?
-
2、3年で枯れるものもあれば、10年以上生育するものもあります。
- ラベンダーは宿根草?
-
ラベンダーは宿根草(常緑多年草)です。
宿根草の庭
わが家の庭も宿根草をたくさん植えてます。
以下の動画は、2022年5月のお庭の様子です。
まとめ
今回は、宿根草についてご紹介しました。
宿根草は、毎年お花を楽しむことができるため、庭のガーデニングにとても人気があります。
ぜひ皆さんも、お好みの宿根草を育てて、ゆっくりと年を重ねながらお庭を作る喜びを味わってみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介した内容が参考になれば幸いです。